主題
- #胆汁分泌促進剤
- #肝臓の健康
- #複合ウルサ
- #ビタミンB
- #疲労回復
作成: 2024-09-05
作成: 2024-09-05 22:18
1961年から市場に出回り始めたウルーサは、薬局で長年親しまれてきた肝臓薬です。
ウルーサにはUDCAという成分が含まれており、ウルソデオキシコール酸(urso deoxy cholic acid)と呼ばれるものが主な利胆成分です。
ウルーサは実は、元の開発会社が日本の三菱田辺製薬で、熊胆が利胆剤として疲労回復に役立つ可能性に着目して研究開発された薬です。
ウルーサには様々な種類がありますが、中でも大雄製薬の複合ウルーサが一般用医薬品として、薬局にいらっしゃる方によく選ばれる薬です。
なぜなら、複合ウルーサは利胆剤であるUDCAが含まれているだけでなく、疲労回復に役立つビタミンBも一緒に含まれているからです。
元々、UDCAは熊胆に多く含まれていた成分です。
ウルーサに含まれるUDCAは、一体どのような成分で、どのように利胆剤としての効果を発揮するのか見ていきましょう。
利胆剤とは、胆汁の分泌を促進する薬のことで、様々な薬物を代謝する肝臓に蓄積した毒素を、胆汁を通して体外へ排出するのを助ける効果があります。
一般的に、肝臓の解毒は、主に2つの代謝反応によって行われます。
1段階目は、CYPなどの酵素による単純な代謝反応であり、2段階目の反応は、conjugationと呼ばれる抱合反応です。
ここで、UDCAは、1次、2次代謝反応が起こった後の物質が体外にスムーズに排出されるよう助ける役割を果たします。
もし、肝臓に蓄積した毒素が胆汁を通して適切に排出されないと、肝硬変や肝炎などの問題が発生する可能性があります。
特に、慢性疾患で毎日薬を服用されている方や、普段からお酒やタバコを嗜む方は、肝臓での毒素排出がより必要になる可能性があります。
複合ウルーサには、疲労回復に役立つ成分がさらに含まれています。
処方薬として出されるウルーサと、一般用医薬品として入手できる複合ウルーサの違いについて、疑問に思っている方が多いようです。
どちらもウルーサであり、疲労回復剤というイメージが強いので、そう感じるのかもしれません。
しかし、UDCAのみが含まれるウルーサは、疲労回復剤というよりも、むしろ利胆剤として肝臓の健康をサポートする薬だと理解した方が良いでしょう。
疲労回復は、実際にはビタミンB群によって行われます。
なぜなら、ビタミンB1であるチアミンは、エネルギー代謝を円滑にする役割を担っているからです。
人間は一般的に、エネルギー代謝がうまくいかず、エネルギー不足になると、頭の中で『疲れた』と感じることが一般的です。
複合ウルーサは、通常のウルーサとは異なり、ビタミンB1、高麗人参乾燥エキス、タウリン、イノシトールが含まれています。
高麗人参乾燥エキスは、免疫力を高め、体内の様々な代謝過程が円滑に行われるように助けます。
特に、高強度の業務を頻繁に行う社会人であれば、高麗人参乾燥エキスを摂取することで免疫力を高めていくことができます。
タウリンは、分子構造に硫黄を含むアミノ酸の一種で、肝臓の解毒機能を助ける効果があります。
さらに、血圧を下げたり、むくみを解消する効果も期待できます。
また、運動量が多い人にも役立ちます。これは、筋肉の収縮を助け、全体的に緊張した体を落ち着かせる働きがあるため、身体活動が多い人に適していると言えるでしょう。
最後に、薬局で販売されている複合ウルーサに含まれるイノシトールは、セロトニンの活性化を通じて新陳代謝を促進し、元気を出す効果があります。
全体的に見ると、大雄製薬の複合ウルーサの効果は、利胆作用による肝臓保護と、ビタミンBやタウリンなどによる疲労回復と言えるでしょう。
複合ウルーサの効果を考えると、社会生活を送る人が普段からサプリメントのように服用するのにも適していると感じます。
大雄製薬の複合ウルーサは、1箱単位で販売されています。
大雄製薬の薬局用複合ウルーサの価格は、80錠入りの1箱で約35,000円です。
複合ウルーサ軟カプセルは一般用医薬品なので、薬局によって価格が異なる場合があります。
また、医薬品であるため、宅配は不可で、薬局でのみ購入可能です。
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